マラケシ旧市街

マラケシ旧市街

モロッコ中央部・アトラス山脈の麓には、11世紀にイスラム王朝の都として築かれた『マラケシ旧市街』が今も残っています。≪南方産の真珠≫と呼ばれている、この『マラケシ旧市街』は、1985年に世界遺産・文化遺産に認められました。

20kmにもおよぶ赤い城壁に囲まれており、狭い路地が右往左往に広がる迷路のような『マラケシ旧市街』。北アフリカ最大規模の旧市街(メディナ)であり、先住民・ベルベル人が最初のイスラム教国・ムラービト朝の都として築きました。その後200年もの間、モロッコの中心地として栄えていったのです。

『マラケシ旧市街』には、スークと呼ばれる色々な市場や歴史的建造物があります。
スークの特徴は、お店の裏に工房があり、作っているところを見る事が出来る事です。モロッコでは、革製品が特産品のひとつであり、羊やヤギの皮を柔らかく加工しやすくする為の作業中には「ダッカ」という労働歌が聞こえてきます。2時間以上、石灰や鳥のフンを混ぜた水に皮を入れ踏み続ける時に歌うのです。この「ダッカ」は、イスラムの歴新年の祭りの時にも歌われる程『マラケシ旧市街』に住む人々との繋がりが深い歌です。
他にも「パン焼き屋」という、街の人々がパン生地を持ち寄り焼いてもらうお店やトルコ式の≪ハマム≫と呼ばれる蒸し風呂「サウナ屋」などがスークにあります。

歴史的建造物で有名なのは≪クトゥビア・モスク≫です。12世紀のムクッヒド朝時代に建造されたもので、ミナレット(塔)は77mもの高さを持ち、『マラケシ旧市街』のランドマークとなっています。
≪バィア宮殿≫も観光スポットのひとつになっており、化粧漆喰とアラベスク模様で飾られている独特な造りになっています。宮殿への道の途中にあるのが≪アグノー門≫です。花弁の模様が、円心円状に施されています。

そしてこの『マラケシ旧市街』の中には、更に2009年に世界遺産・無形遺産に登録された『ジャマエルフナ広場』があります。『マラケシ旧市街』の中心、約400m四方の≪ジャマエルフナ広場≫では、文化と交易の中心として栄えていました。現在でも、昼夜問わず人々が集まり、屋台や大道芸で賑わっています。

新市街は、フランス植民地以降に造られた近代的な建物を多く持つ街並みであり、旧市街(メディナ)とは対照的な景観です。ベルベル語で「神の国」の意味を持つ『マラケシ旧市街』は、まさにエキゾチックな雰囲気をもつ街並みや人々に触れる事が出来るのです。