アイット=ベン=ハドゥの集落

アイット=ベン=ハドゥの集落

モロッコ王国を含め3国にまたがるアトラス山脈のモロッコ南側・ワルザザート近郊に、1987年世界遺産・文化遺産に登録された『アイット=ベン=ハドゥの集落』があります。『アイット=ベン=ハドゥの集落』は、アトラス山脈とサハラ砂漠との中間に位置しているオアシスな為、昔から交通の要所として栄えていました。現在もサハラ砂漠への観光の入り口として、多くの観光客が訪れています。ここアイット=ベン=ハドゥの集落付近は、気候は乾燥しており、雨もほとんど降りません。行かれる際には、水分を十分と持っていかないと大変なことになります。

このワルザザートには、ところどころに先住民・ベルベル人が約350年前に作った要塞村が1000か所程点在しています。その中でも最も美しく、保存状態も良いものが『アイット=ベン=ハドゥの集落』なのです。要塞村は、周囲を銃眼が配置された塔を何本も備えている城壁に囲まれており、村への入り口は1か所しかありません。小高い丘に造られている『アイット=ベン=ハドゥの集落』の内部の路も、迷路のように入り組んでおり、下部には≪カスバ≫と呼ばれる要塞住居が立ち並び、丘の頂上には穀物倉庫が建てられています。

≪カスバ≫は日干しレンガで出来た住居で、土壁の厚さは約40cm。なんと気温が40度を超える暑さでも、室内は涼しく保てるように考えられて造られており、当時の建築技術の高度さがうかがえます。
 しかし、手入れを怠ると約20年で廃墟になってしまいます。『アイット=ベン=ハドゥの集落』には、現在も数組の世帯が住み続け、昔と変わらない生活を続けています。電気や水道がないので、水は目の前を流れる川から汲んでくるのです。
 
目の前がサハラ砂漠に面していますが、割と交通の便も良い為度々ハリウッド映画のロケ地に使われています。有名なタイトルだと「グラディエーター」や「ハムナプトラ2」、「砂の惑星」「ロミオとジュリエット」などです。これらの映画で使われたセットなども一部残されており、ワルザザートの映画スタジオで見る事が出来ますよ。

『アイット=ベン=ハドゥの集落』へは、観光ツアーで行く人が多く、マラケシュから日帰りツアーも出ています。マラケシュからアトラス山脈を越えて集落まで片道約3時間程だといいます。途中、山脈の大自然が見られたり、お土産屋さんに寄ったり、映画スタジオ見学も含まれていたりするものが人気のようです。